BLUE TEARS

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「スマン!亀の字スマン!」 俺は亀の字を抱きしめた。 「金ちゃん…。」 一時とはいえ、俺は亀の字を裏切った…。 たとえ、ここで、殴られても、仕方ないと思とった。 なのに…。 泣かれるとは思わんかった。 グシグシ泣きながら亀の字は 「僕、金ちゃんが居ないとダメなんだよ…。だから金ちゃん浮気しないでよ…。」 あぁ…。 なんで、俺あんな事したんやろ…。 アホやわ…。 俺は亀の字を撫でると 「スマン…。亀の字!」 と、謝った。 「金ちゃん…。」 「亀の字の気持ちを傷つけてしもうたな…。」 俺が俯きながらそう言うと、亀の字は両手で俺の顔に触れ自分の方に向けた。 「金ちゃん!今回だけだからね!」 スゴく怖い顔で睨み付けながら亀の字は言うと、軽く触れるだけのキスをした。 「解ってる、もうせえへんよ。…でも、よく考えたら、俺らまだなんもしてないで。これって浮気にならんのとちゃうの?」 俺がそう言うと亀の字が半ばキレながら 「んな訳ないでしょ!バカじゃないの!」 そう言いながら俺の頭を殴った。 すると亀の字は鋭い目付きで 「今回は未遂だから許すけど、ヤってたら…。二人共、命ないからね!」 その言葉に背中がゾクッとした。 なにはともあれ丸くおさまって良かったわ。 …でも、俺の中では、亀の字が昨日女と会ってた事に対してのモヤモヤがあるんやけど、まぁ、あの時間やったら、ヤッてる事もないやろう。 もし、してたら…? もちろん、命ないよ、その女も亀の字も…。 俺は、亀の字を抱きしめながらニヤリと笑った。
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