ブラック・レディ

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ふわっと風が身体をすり抜けて行く。 うん。 今日もいい天気だ。 窓から外に出て屋根を軽く蹴り飛ばすと、私はそのままコンクリートの道に足を着いて普通に歩き出した。 周りから見れば自殺行為に見えるだろう。 月夜が綺麗。 こんな日には何も起こらなければいいなぁと思いつつ、見回りをする。 でもこういう時に限り、起こってしまう。 「ねぇお姉ちゃん~。 おじさんとこれから遊ばない~?」 「やっ…止めてくださいっ!!」 来た!!
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