ブラック・レディ

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ヒュンと酔っ払いに近付くと、気絶させるツボをおもいっきり押そうとした。 だが、 「ひっかかったな? ブラック・レディ!! 男が男をナンパするわけねーだろ?」 そう言って男は頭から鬘を剥ぎ取った。 「なっ…!!?」 いつの間にか背後にいた酔っ払いを演じた奴ともう1人の男2人に、腕を抑えつけられた。 身動きが出来ない…っ!! すると、女装男が私の顎を触ってきた。 「……っ…!!」 「ブラック・レディとはいえ、こうしてしまえばただの女だ。 今までの仇、きっちりさせてもらうぜ?」 制服の下から背中の方へ手を入れてくる女装男。 口は手で抑えられていて、首には酔っ払いを演じた男がナイフを突き付けている。 「やっ…!!」 やっとのことで漏れた声に 対して女装男は 「ヤベェ…。 その声そそるし…。 てか、こんなに露出しているのに嫌だとかねぇだろ?」 と言って続けた。 分からないわけでもない。 なぜなら、ワイシャツのボタンを上下共に2つずつ開けていたのだ。
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