ブラック・レディ

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ひたすら走って、着いたところは街中の公園。 といっても、途中から柚梨が直俊のことを「遅い!!」とけなして、屋根の上をピョンピョンと渡って来たのだが…。 「おまっ…し…死ぬ…っ…!!」 「死ねば?」 「……!!? 最低だ…お前…」 ゼェゼェと息をしている直俊に冷たく当たる。 「……んで? さっきのはどういうこと?」 やっとまともに息が出来た直俊は、柚梨にそう問いかけた。 「さっきのこと?」 とぼけながらも、冷や汗をかく柚梨。 当たり前だ。 助けてもらったとはいえ、自分の正体が1人のクラスメイトにバレそうなのだから…。
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