彼女の理由と事実…前編

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「久美…さん…は「久美でいいわ。」 「じゃあ…久美は何であの場所に…?そもそも、俺が付き合ってたのは久美だったんだよ…な?」 「えぇ、そうよ」 「そう…か…俺が何で紗雪…いや、早川さんに好意があると……」 「あなたね、気がつかなかったかもしれないけど私を買った日に名前、呼んだのよ?ルナ、じゃなく紗雪ってね。それと、ある程度は調べたけれど」 「でも、でもっ!!!前からの知り合いじゃないじゃないか?あの日、俺は久美を御影ルナを買わない可能性だってあったハズだ。」 不意に久美はクスリと笑った。 「確かに…ね。私は機会を伺っていた。早川紗雪に復讐する機会を、ね」 「復讐…?」 「そうよ。色々と方法は考えたけれど、あなたが現れた事で選択肢から今回の方法を選んだのよ」     
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