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目を開けるとカーテンの隙間から光が差し込んでいた
シャァっと引くと、雲一つない青空が広がる日曜日
「あ、こーちゃん起きた??」
声に振り向くと、「おはよ、」と言いながらエプロンをつけた雄輔が布団を片づけていた
「ん‥おはよ。今何時??」
「9時だよ」
「休みなのに随分早起きだな」
「早くないよ。こーちゃんが遅いのっ」
笑いながら近寄ってくる
「てかエプロンなんか着けて何してたの??」
「えっ?!や、あの、ね…」
「ん??」
「あ、朝ご飯、作ってたの‥///」
「へ??」
(今こいつ、なんて、言った?)
雄輔に目を移すと、顔を真っ赤にして照れる雄輔が、俯いてた
(ああ、もう)
俯く雄輔を引き寄せ、抱きしめる
「こ、こーちゃんっ!?」
「ゆーすけー……お前、可愛すぎ」
そう言って雄輔を抱きしめたまま、ベッドに寝ころぶ
(これって、もしかして夢?)
遠くで雄輔が呼ぶ声がする
(まぁ夢でも良いや)
雄輔さえいれば、幸せだし
夢見心地の幻想曲
(醒めたくないから、君を離さない)
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