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いつからだろう、辺りが暗くなりいつもとは違う雰囲気になっていることに気付いたのは。
「先輩…なんかおかしくないですか?」
「あぁ、炎龍…誰かいる、気をつけろ」
すると正面の方からうっすらと人影が見えてきた。
「そのペンダント…お前がクロムか」
いまだに顔の見えないそいつはそう僕に問いかけた。
「だったらなんだ。人のことを尋ねるならまずは自分からだろ」
「くく…予想通りの面白そうな奴だ。そうだな、騎士とでも名乗っておくか」
そういってそいつは僕達の前に姿を見せた。
もちろん怪しいやつだ、そう簡単に顔を見せるわけがない。
黒い仮面で顔を隠していた。
「炎龍、いくぞ」
僕たちは静かに臨戦態勢にはいった。
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