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セイジ「お嬢様!ご無事ですか!?」
俺は叫び声が聞こえた応接室の扉を開いた。
霧亜「…っく…傭兵…さん?」
目の前の状況を見て俺は戸惑った。
応接室には血の臭い、血だらけの部屋。
床には依頼主とその妻、そしてルシア…
ルシアが倒したであろう謎の人間が数十名は倒れている。
その中に…座り込んで泣いている彼女が一人。父親と母親の側にいた。
俺は冷静に、そして彼女を落ち着かせる為にも話した。
セイジ「お嬢様…いったい何が…」
霧亜「うう…お父さん達が私をかばって…外から来た銃弾を受けて…ルシアさんが…入って来た人達と戦ってて…いつの間にか…皆ぐったりしてて…」
彼女はかなり取り乱していた。当然だ。目の前で親しい人間が死んだのだ。
俺は周囲を警戒しながら銃を構えた。
そして…彼女が叫んだ。
霧亜「危ない傭兵さんっ!!!」
気付いた時には遅かった。
俺は瞬時に霧亜の身を守ろうと目の前に飛び出し…左目に銃弾が直撃した。
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