5人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
零「セイジ…調子はどうですか?」
今日はコアを体に入れてから10日目…体の具合も良くなり、義手も不具合無く動いていた。
セイジ「ああ…完璧だ」
自分で言ってもわかっていない。何が完璧なのかが。
あの日の事はまだ忘れられない…夢にも出てくる。
俺は引きずっていた。だがそんな余韻に浸る時間も無い…俺は直ぐ様軍法会議にかけられる。
零「そう…ですか…」
セイジ「ああ、世話になったな」
俺は零に礼を言って、直ぐ様裁判所に向かった。
裁判所にはすでに準備が整ってあり、俺の判決を言い渡すのみになっていた。
裁判官「セイジ大尉…貴公は命令違反を犯し本作戦を続行不可能状態にした…相違ないか?」
セイジ「…はい」
俺は軍の中では『反逆者』として扱われていた。どうやら作戦のミス、毒ガス等の使用もすべて俺に押し付けるらしい。
俺はそれでも構わなかった。正直…早く処刑されたかった。
裁判官「判決を言い渡す…セイジ大尉には軍からの追放処分を言い渡す。良いな?」
セイジ「はい…わかりました」
生き恥を晒せ…そうゆう事かもしれない。
俺は荷物をまとめ、軍を出た。
あれから一ヶ月経った…
最初のコメントを投稿しよう!