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「…痛ッ……くなぃ……」
私は目をパチパチさせると
彼らの席の周りにいた女子達が
みんな私を見てた。
「??」
私はワケも分からず周りを見ると、
腰の横に誰かの腕があった。
「……?!?!?!」
そう。
気が付くと私は誰かの体の中にスッポリを入っていたのだ。
だから痛くなかったんだ♪
……て、いやいや…………。
誰が私のこと??
私はキョロっと後ろを振り向いた瞬間、
私の顔の横に、知らない人の顔があった。
「ぁ"!!!!
ゴメンなさぃ!!」
そう言って立ち上がろうとした瞬間、
私はグィッと引っ張られて
また彼の中にスッポリ収まってしまった。
「?!?!」
彼は驚いてる私のことなど気にせず
私の耳を甘噛みした。
「?!?!?!/////」
そして、その後に
低いけど綺麗な声でこう言った。
「借り一つな。」
それから彼は`痛てぇ`と呟いて席についた。
それで私は分かったのだ。
今、助けてもらった相手が誰なのか。
そう、それは紛れもなく…………
俺様王子こと上岡舜"様"だったのだ。
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