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「…ぁと……確か……」
その場に沈黙の空気が流れた。
・・
「上鳴(かみなり)君!」
みんなはハッ?と言うような目で私を見た。
私も分からず、頭を傾けると、
顔の横に誰かの手が差し伸べられた。
「ぁ……蜂蜜くん…」
すると、その"蜂蜜くん"はハハッと笑った。
「??」
「君、確か鈴村さん。
本当に面白いね。
僕は蜂蜜じゃなくて
中丘。
で、彼が上岡だょ。」
あ…
そうだった~!!!!
「す…すみません!!
私、人の名前覚えれなくて………。」
私がシュンと凹むと、中丘くんは私を小さい子みたいに立たせてくれた。
「…ぁ……ありがとう。」
「どういたしまして♪」
そう言って彼は、
上岡くんファンの子たちも席に返した。
何か……ファンの子たちにめっちゃ睨まれたような…………。
私も席に着いた。
すると左から視線。
「??」
私は上岡くんを見ると、
彼は目をすぐにそらしてしまった。
ただの勘違いかと思ってたら、急に上岡くんが話した。
「アンタ、弱いんだ。」
「へ??」
私は何が何だかわからずに濁った笑顔を見せた。
「耳。」
人差し指で自分の耳を指差して
口元をニッと上げて笑った。
「そ……そんなことないもん!!」
やはり彼は、自ら守ってくれる優しい王子ではなく………
超~ドSな方みたぃです……。
逆に中丘くんはニコニコして私たちを見てるし……。
どうなる?!
私の新学期!!
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