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で…でも…………
せっかくの現地研修なんだから楽しまなきゃね♪
「じゃぁ、先生からしおりを貰ってくるね！」
そう言って私は先生からしおりを貰うための列に並ぶと、
前には見覚えのある人。
そう、チャラ男くんだった。
「……ぁ。」
私はつい口からもれてしまった。
チャラ男くんは私の方を向くと、"ぁ"と私と同じ反応をした。
ぁ……
何か話さないと気まずいよね。
「名前、何ていうの??」
「………村田。」
「村田くんか！
私の名前は…」
「知ってる。鈴村…………亜紀。」
それから私は彼と目が合った。
「ぁ！知ってたんだ！」
「…ぉ…おう。」
「へへ♪ありがとう☆」
何だか自分のことを少しでも知ってくれてるのって嬉しいな♪
私が笑うと村田くんは顔を逸らして
順番が回ってきたから先生に話しかけていた。
ぁ………
もしかしたら私の笑い顔がキモかった?!?!?!
実際に中学の時もあったしね……。
しかも男子。
そして私も先生から４枚しおりを貰って
黒板に班全員の名前を書いた。
その時、私は知らなかった。
一足早く席についた村田くんが
顔を真っ赤にしていて班全員に驚かれたことを。
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