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「あー、もー…イッテェ!バカスガ!」
「も、申し訳なし」
町長就任イベントで思いの外エキサイトしてしまった若林と春日は控え室兼着替え部屋で次の現場への支度をしていた
二回目のビーチフラッグでどうしても勝ちたかった春日に腕を捻られた若林がぐるぐると二の腕を降っている
「おーもいっきし捻り上げやがって」
「でも春日も頭踏まれて首が痛いぞ」
「うっせぇ、喜んでたろが」
卑怯な春日の頭を踏みつけていたことには報道陣が若干引いていた気がしなくもないが、きっとテレビに映る頃には春日の影の若林になってるだろう
そう構えて若林はボーダーシャツに腕を通した
「でも若林、喜んでたといえば腕を捻った時、若林氏も少し喜んでたざましょ?」
「はぁあ?何っで俺が喜ぶんだよぉっ!」
急に自信ありげな春日の顔に苛ついた若林が語尾を荒げる
「貴方、春日と居るとS気取りですけどホントはMざましょ?」
「…っ!おネエ口調キモいんだよ、お前よぉ」
真っ赤になった顔にニヤニヤと春日が迫りながら
「ヤダ可愛い~若林さん可愛い~キャー!ヤダー」
キモいと言われたおネエ口調でぷにっと頬を軽くつねった
「こっ……殺す!!」
「ちょっ、若林!違っ、ジョーク!ジョーーーク!!」
無論短距離の得意な若林の足から逃げ出せる術もなく
その日、春日の体にはカメラからは見えない角度で引っ掻き傷が出来ていたことは
若林しか知らない
終
だってだって、春日がS過ぎてMなところがあるとか言ってるんだもの!
若林も同意してたんだもの!
S<M×S>Mってかんじですかね
Sこそ迫られると弱いといいですね!何語ってるんだ私!
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