なんやかんや、転がされる

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「春日は男もイケますよ」 基本的につかみは任せてるばっかりにびっくりして俺は一瞬だけフリーズした 多分、バレないだろうけど 収録を終え、さっさと次の仕事場に向かうべくタクシーに乗り込んだ 「春日ぁ、今日のマジでびっくりしたぞ」 「ヘヘヘェ~。動揺する若林のオンエアが楽しみですな」 ニヤッとすんな気持ち悪ぃ 「マジで野郎とか来たらどうすんの?」 「それは困りますな」 俺より長い足(身長の差の分だけで、俺が足短いとかじゃない。断じて)を組み換えて悩む春日にちょっとだけ見とれながら答えを待った 「じゃあ」 「ん?」 「今度から若林一筋ですよ、とかに変えてみる?」 うっわぁ最悪だ 最悪な答えだよこの人 春日は満更でもない顔でこっちを見てる 「お断りしますー」 「じゃあここ両方、若林専用にするか?」 と、懐を指す春日 それ結局同じ意味だろバーカ 「いーんだよそんなこと言わないでぇ」 「まぁ分かりきったことだしな」 んなわけあるか とか言いたかったけど 実際テレビに出るようになってからキスだなんだと春日にやられてる、なぁ… そんなまさか、計画犯ってことじゃないだろうけど… 「お前、天然だよなぁ?」 「ウィ」 あっ、嘘くせぇ 終 春日さんに転がされる若林さん、みたいな 春日さんをかっこよく書きたい
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