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『覚えてるに決まってる。リョウの声は痺れるくらいステキだったもの』 うっとりとした声で囁かれるのを聞きながら、苦笑する。 俺との思い出に浸ってもそれ以上はない。 彼が華音にプロポーズした事を知っているし、決まった相手のいる自分も誘う気は全くない。 大胆で積極的なセックスを求めるキアラの身体は、楽しむ事を充分に知っている。 誰もが溺れるように執着するのだろうが、真壁にとっては毎回瞳を伏せておずおずと応じてくる雅史の方に魅力を感じた。 なによりも開いていく過程で堪えきれないような表情で縋りついてくる。 征服欲を掻き立てる仕草は雅史にしかできない。
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