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「へぇ…うまそうなモノ拾ってきたな。今夜の食料か?」
「………。」
意識がなくなっても手を離さなかった金髪の子供を、少年は仕方なくひきずったまま家まで連れてきたのだった。
それまで目が覚めなかったこの子供もすごいが、人間相手にありえないセリフを吐くこの男もすごい。
「よしっ!」
金髪の子供をジッと見ていた男は何かを決意し、更にありえないセリフを口にした。
「要、鍋を用意しろ。今日はご馳走だ」
「……何鍋だよ……」
これには家族である少年、要もつっこまずにはいられない。
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