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「母ちゃん、いる?」 「帰ってきた時は ただいま でしょ」 「うん、ただいま。森で犬が倒れてたんだよ」 「犬が?」 「うん。こいつ」 「拓真、これは犬じゃないみたいだわ」 「犬じゃないの?」 「たぶん狐だと思うよ」 「こいつ狐なの」 「うん。お隣の姫宮さんのおじさんに聞いてごらんなさい」 「うん、そうする」 拓真はさっそくそれを抱いて、お隣の姫宮さんのお家へ行きました。
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