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佳奈「…ねぇ……」
しばらく歩いて佳奈が言った
陽子「うん…」
もう2人ともこの歌声の明らかな異様さに気付いていた
どこまで歩いても歌声が聞こえ続けているのだ
佳奈「なに…これ」
陽子「…どこで歌ってるの!?」
『かーごめかーごめ…』
陽子「行こう!」
陽子は佳奈の手を取って走り出した
『いついつでやる…』
それでも声は追いかけてくる
陽子「なんなのよこれ!!」
『夜明けのばんに鶴と亀がすべった…』
もう歌声は外からではなく自分の耳の中から出ているかのようだった。
佳奈「いやー!!」
『後ろの正面だあ~…』
ドン!
佳奈 陽子「キャッ」
???「イテッ」
ドサッと2人は倒れこんだ
どうやら誰かとぶつかったらしい
歌声も消えていた
佳奈「歌が…」
陽子「あ!!黒霧くん!」
そこには黒霧佑樹が立っていた。
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