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「そんな理由が認められるとでも思ってんのか!?人が1人死んでるんだぞ!お前それでも…うっ…!」
胸に鋭い痛みが走る…
刃物の様な物が刺さっていた
呼吸が荒くなる…
亮は包丁を持っていたのだ…
それを健二の胸に突き立てた
「亮…何で…?」
健二は意識はまだあるが倒れてしまった…
亮の顔はにやけている…!
そうか、こいつは人を殺すことを覚えてしまったのか…
それで自分を疑っている人を手当たり次第人を殺して回っていた…
だから警官は俺を止めたのか…
意識が薄れてくる…
パトカーの音が聞こえる…
俺の後を追ってきてくれたのだろうか…
亮が警官に取り押さえられている…
健二の体は血に浸っていた…
「うわ…これ全部俺の…血なのか…?俺は死ぬのか…?」
猛烈な睡魔が襲い掛かる
「寝たらダメだ…寝たら…」
健二の目が閉じた…
健二の意識は無くなった…
どこまでも闇の中に落ちていくような感覚…
でもその闇の中でひかりに会えた…
ひかりは涙を流しているが笑っていた…
もう2人とも死んでしまって哀しいのか…また会えて嬉しいのか…
「これでいつまでも一緒だね」
健二の死に顔は涙を流して笑っていた…
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