雨のしずく

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翌日、12月24日…クリスマスイブ。 この日は俺達にとって特別な日になる 今日の食事が楽しみで中々寝付けなかった夜、朝起きて身だしなみを整えて何度も髪形をチェックしたりメールが来てないか何度も携帯を見たりと落ち着かない。 今日は何故かわからないけど時間の流れが遅い気がする… 昼寝をして約束の時間に間に合わない、そんなオチは絶対に嫌だ… やることが無い健二は仕方なく音楽を聴きながら本を読むことにした… 夜、約束の時間の少し前 健二は家を出ようかとドアを開けると… 「雨降りそうだな…傘持って行くか…」 と言って、1人待ち合わせ場所に向かうのであった… 健二は約束の時間よりちょっと前に待ち合わせ場所に着いた…ひかりはまだ来ていないようだ。 「…まぁ俺がちょっと早く来たからまだいない…か」 携帯をいじりだす健二 来る時には気付かなかったけどメールが届いていた ひかりだ。 「ごめ~ん、ちょっと遅くなるかも」 とのこと… 「はぁ…またかよ…まぁいいか」 ひかりの遅刻に少し呆れながらも待つ健二… 始めは10分そこらで来てくれると思っていた… ひかりはまだ来ない。「…ったく遅いなぁ…何やってんだよひかりのやつ…」 もう約束の時間を30分も過ぎてしまった。 雨が降ってきて街中のみんな傘を差して歩いている。 健二は1人で待つ時間が長くなるにつれて不安を感じ出した まぁひかりの事だから事故なんかに遭ったりしないだろう…多分傘を忘れて戻ってて遅れてるんだろう… そんな考えをしている健二は次第に自分に言い聞かせてるように思えてきた。 携帯が鳴り出した 着信中…沢田ひかり ひかりだ! 「もしもし?何やってんだよ?どれだけ時間過ぎてると思ってんだよ…」 「もしもし!?沢田ひかりさんのお知り合いの方ですか!?」 相手の声は全く聞いたことの無い声…その声は妙に慌てている声だった… 「え?あ、はい…ひかりの彼氏ですけど…あなた誰ですか?」 突然の事で少し戸惑う 「私は警察の者です、ひかりさんが事故に遭いました!病院に来てください!」 頭が真っ白になった。 頭が回らず物事が考えられない ひかりが…事故に…? 嘘だろ?嘘だろ? 大体この電話掛けてるの誰なんだよ? 会ったこともない警官にそんなことを言われて信じられるわけないだろ。 そんな思考とは裏腹に健二の体は合理的に動き病院に走り出していた。
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