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健二は河原に座り込み葬式場を眺めていた…
煙が上がっている…
目が腫れぼったい、泣きすぎたのだろうか…
しばらくして1人の少年が声をかけて来た…
「お兄さん、何してるの?」
健二が振り向くとそこには幼い男の子と女の子がいた。
「あぁ…ちょっと昔の事を思い出しててね…君たちは仲がいいのかい?」
と聞いてみる
「うん。すっごい仲良しだよ」
「そっか。じゃあ男の子なんだから守ってやれよ」
「わかった。お兄さん、じゃあね」
健二は黙って手を振った
「あの子達には俺と同じ想いをしてほしくない」
そんなことを思ったのだろうか
妙に優しくなれた
健二はまた座り込んでうつむいていた…
「俺は…どうしたらいいんだろうか…1番大切な人を失ってしまった…」
そんなことを考えながら今までのひかりとの思い出を一つ一つ思い出す…
また涙が出てきそうだったけど目をこすって止めた
後ろから不意に声が聞こえてきた…
「あの、板垣…健二さんですか?」
どうやら警察官のようだ
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