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「こら!ケン!家を飛び出して行ったと思ったら、一体何やってんだ!」
ものすごい顔で
ヴァネさんはケンさんを怒鳴りました。
ケンさんも負けじと言い返します。
「オマエが他のオトコのニオイをプンプンさせて帰ってくるから、オレも浮気してやろうと思ったんだよ」
「はあ?そりゃ二人一組で仕事するんだ、当たり前だろ」
百事の森の狩人は
二人ペアで狩りをします。
常に同じペアのハズなのですが・・
「いつものニオイじゃなかったんだよ。そのぐらいわかるんだぞ、オオカミなんだから!」
目に涙を浮かべてケンさんは叫びました。
するとヴァネさんは
「ああ、あいつ今日ヨメさんが産気づいて休みだったんだ。違うヤツがペアだったからかなあ」
はっはっは~~と
他人事みたいに笑うヴァネさん。
「う・・浮気じゃないんだな?」
潤んだ目で上目遣いにたずねるケンさんに
ヴァネさんは
ドキュ~ン
ときてしまったようです。
「モチロンだよ。オレが愛してるのはケンだけなんだから」
ぽかーんと放心状態の仔仔を
そのままにしていちゃつく二人。
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