第十章

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「ユウジ、良いからもうちょい休めって。もう喋るな…。」 ハルトが横から優しく言う。 「ハル…ト…。俺の…携帯…。」 「携帯?…あぁ!!持ってきた!忘れたんだろ?!」 ハルトはユウジの携帯をユウジに見えるように差し出した。 「それ…後で…サクラ…フォルダ…見てく…れ。俺…もう…時間ない…から…。」 「何言ってんだよ!!!良いから耐えろよ!頑張れよ!!弱気になるなんてお前らしくねぇんだよ!」 マサツグが横からユウジに叫ぶ 「マサ・・・ツグ…サナ…。幸せに…なれ…よ。」 サナは泣きながら頷く 「ミツキ…。お前も…幸せに…」 ミツキは首を横に振って、ユウジに言う。 「ユウジが居なかったら、みんな幸せにならないよ!!頑張って!ユウジ…お願い…ぅう…」 泣きながら、言葉にならない言葉をユウジに向けた。
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