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「解説の白浜さん…意義とは?」
「“参った”って…先に言ったのは…須藤…だよ?」
「へ?」
俺が先に言ったって?
ハハハ…何を馬鹿な…
「…言ってる…俺言ってる!」
読者の皆さん、先ほどのページを見てほしい
先に“参った”って言ったのは俺だ…
「ハァ…ハァ…あれ?ぼく勝ったの?」
「ウオォォォォォォ!やっちまったぁぁぁ!!」
「えー、光選手の凡ミスのため…勝者は影久選手ー!!」
「や、やった…♪」
「やっぱ馬鹿は負ける運命なのね…」
「…阿保…」
「うぅ…寄ってたかって阿保とか馬鹿とか言わなくても…」
「ハイ、これにて第一回参った言わせバトルを終わります。サヨーナラー!」
勝負が終わって数分後…俺の家のリビング
「おい、影久」
「ん?何、負け犬♪」
ここはあえてスルー♪
なんて心の広いこと俺には出来ない
「んだとドM!実質勝ったのは俺だろーが!」
「でもぼくが勝ったもーん♪」
「テメー…またくすぐるぞ!」
「ご、ごめんなさい!」
俺が手をワキワキさせるだけで逃げる影久…
これはトラウマになるだろーな…
悪いことしたかも
「ま、別にいいけど…」
「ねえ…1つお願いしてもいい?」
「お願い?」
お願いって…
“この100万円を受け取ってください!!”
ってお願いなら喜んで受け入れるけど♪
「光兄って呼んでいい?」
「はぁ?」
何を言うかと思えばこの犬は…
光兄だぁ?俺がこんなドMに光兄って呼ばれるのか?
無理だ!
「ダメだったら1万円がほしいなぁ…」
「影久、今日から俺のことは光兄と呼ぶんだよ?」
「ヘヘッ…アリガト♪」
ったく…隙のないガキだぜ…
悪い気はしねーけどな
「んじゃ、また明日なー」
「おう、また明日」
「待ってよ誠!!あ、じゃね♪」
「じゃな」
「…じゃ…」
「じゃあな」
「またねー、光兄!」
「おう、またな」
…………
ふう…やっと全員帰ったか
何気に長い一日だったな…
「ふぁ…眠い…」
で、俺は寝た
親達はいつ帰ってくるんだろ…
と思いながら寝た
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