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燕『名前とか何もわからないんだけどさ。彼女いつも笑顔なんだ。あの笑顔を見るのが最近の日課。』
楓『うっわぁークサッ!!』
燕『やかましい!!白状したんだ。もう帰れ!!』
叔母『はいはい。じゃぁあなた帰るわよ。燕ちゃんも元気そうだし』
叔父『あぁ…そういえば燕、最近、ウチの部屋の隣に引越して来た母子家庭の家族がいるぞ』
燕『それで?』
叔父『そこの娘さんは光明高に通ってるそうだ。』
光明高は近くにある普通校だ。
燕『もしかして…』
叔父『たしか名前は前園茜って言ってたような…』
燕『叔父さん、その子かどうかはまだわからないけどありがとう。少し距離が縮まった。』
さりげなく情報をくれる叔父が神に見える
神々しい(笑)
叔父『じゃぁな帰るぞ。』
楓『お兄ちゃん頑張れぇ。』
ガタン
顔が熱い
汗が出てきた。なんでこんなに早くバレたのか
僕って顔にでるのかな?
まぁ久しぶりに叔父夫婦や楓と談笑できたからよかった
帰ったとたん病室が静寂に包まれた
少し寂しいと正直思った
僕は窓から外を眺めていた
空には傾きかかってオレンジ色にそまった太陽が光っていた
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