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「…」
「…おぃ。刹那?どうしたぁ?」
ロックオンがいきなり体を預けてきた刹那の頭をツンツンとつつく。
…
ツンツン…
反応無し
「………スゥ」
そして、刹那からは微かな寝息。
「…」
「どうやら、寝てしまったようだな。」
ティエリアはコーヒーをすすりながら冷静にいった。
「えぇっ、どうするんだよっ。」
ロックオンは刹那を退かす訳にもいかず、その場でオロオロしている。
「ロッロックオンっ。とにかく。横にならせよう!」
それにつられてオロオロしているアレルヤは、
とりあえず的確な判断を下し、ロックオンに伝える。
「わっ、わかった。」
そういってなんとか二人で
ソファーに刹那の体を横にさせた。
「…」
「…」
「…で?どうするんだよ?」
なぜか、
普通に刹那の膝枕となっているハレルヤが、
ソファーにふんぞり反りながら、アレルヤをみる。
「……まさかこのまま寝かす訳にもいかないし。況してはこの子、まだお風呂にも入ってないし、ご飯も食べてないしっ…」
アレルヤは
「どうしようっ、ハレルヤ…」
とかいってハレルヤを揺さぶりながらいろいろと、ぶつぶつ呟いているのをよこに、
ティエリアがソファーに足をかけ、
冷静にいいはなった。
「…奴を起こせばいいだけだろう…。」
「えぇっ!?」
「…ちょっティエリアさん。それは流石に可愛そうだろうよ。この子まだ小さいし…」
(←刹那をまだ小学生だと思っている。)
アレルヤとロックオンが目を見開き、
いまにもソファーを蹴飛ばしそうなティエリアを止めにはいる。
すると、ティエリアは少し考えたのち、、ポケットに手を突っ込み、
あるものをとりだした。
「…みろ。」
「っんだよ?それ?」
それは、刹那の写真のついたIDカードだった。
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