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「えっティエリアなにそれ?」
「こいつの身分証明。」
「ダメ❗ティエリア❗人のカバンを勝手に見たりしたら❗」
「あさったのか!?…ずるい!」
「…ロックオン……ずれてる…」
アレルヤはいまにも刹那のカバンをあさりそうなロックオンを止めにはいる。
「…。で?なんでその身分証明書を見せ付けてるんだよ?」
ハレルヤは収集のつかないこの状況をなんとかするために
ティエリアの身分証明書を指さし、本題にもどる。
「あぁ。とりあえずここをみろ。」
「あ?」
ハレルヤはティエリアの差し出したそれを受け取り、そこに書いてある
文字をよむ。
「…。刹那Fセイエイ…。
16歳。」
―…16……?
ロックオンとアレルヤの動きも止まる。
「…16歳って……こいつ小学生じゃないの!?」
ロックオンが目を丸くして刹那を指さしていう。
「そうだ。この生意気で無口で無愛想で、でも小動物を連想させるような可愛い少年はなんと、あの、むさ苦しい高校という所に通っている青年だったんだ!」
え。
「ティエリアさん…なんだかんだいって刹那のこと気に入って「黙れポテト。」
いいかけのロックオンの台詞をティエリアが阻止する。
ティエリアは顔が少し赤い。
「二人ともっ静かに!。…とにかく
…いくら16歳といっても、長旅で疲れてるのに、起こすのは可愛そうだよっ。」
ほっといたらティエリアがロックオンを泣かしそうな状況を納めるべく。
アレルヤがごもっともなことをいう。
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