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おしゃべりに夢中になっているうちに、時間になってしまった。
慌てて集合場所に向かう。二人はまだ来ていない様だった。
ξ;゚⊿゚)ξ「あ!懐中電灯忘れたわ!」
川゚ -゚)「その辺の屋台で売ってるだろう。私もどこかで提灯を買いたい。」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん、わざわざお祭価格の懐中電灯買うのも馬鹿げてるし、私もそうしようかな。」
川゚ -゚)「それがいい。伝統はきちんと守るべきだしな。ぼんやりした灯も風流というものだ。」
前もこの話で盛り上がったな、なんて考えながら持論を展開させる。
ξ゚⊿゚)ξ「確かに懐中電灯って明るすぎるわよね。無機質というかなんというか‥。」
( ^ω^)「おっおっ!いたお!」
しばらくしてブーンがやってきた。彼の手には‥懐中電灯。
川゚ -゚)ξ゚⊿゚)ξ「‥‥‥‥‥。」
(;^ω^)「な‥何かお?ブーンが遅刻してないのがそんなに珍しいかお?」
川゚ -゚)「‥‥風情もへったくれもないな。」
ξ゚⊿゚)ξ「まったくね。」
( ^ω^)「いきなりそれはないお‥。」
うなだれているブーンだが、どうせそれも屋台を回ればなくなるだろう。
ξ゚⊿゚)ξ「ドクオは?一緒じゃないの?」
( ^ω^)「家の前まで行ってみたけど居なかったから、先に来てるのかと思ってたお。」
('A`)「わりぃ!遅くなった!」
遠くのほうから聞こえて来る声に、私の心臓は跳ね上がった。
息を切らしてやってきた彼の手には、提灯が握られていた。
川゚ -゚)「ドクオ‥お前できる子だったんだな。」
誤魔化しながら震える声を絞り出した。
ξ゚⊿゚)ξ「まったくね。」
ツンが乗っかってくれて、助かった気がした。
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