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日が傾き始めた6時ごろ。生姜餅の匂いとジンジャークッキーの香りが、どこよりも濃く溢れている。
屋台が並ぶ通りへ出ると、かなりの人で混合っていた。
役割分担をし、なるべく空いている屋台に並び買って来たものを持ち寄ってすぐそばの桜の木の下で合流した。
( ^ω^)「ハフッ!ハフッ!」
ブーンの食べ方は‥その、なんだ。困る。
('A`)「食い物が哀れだ‥ww」
目を見開きながら貪る姿は飢えた野良犬を思い出させる。ボロボロとこぼしながらがっついて、ちゃんと味わえてるのだろうかと思う。
ξ゚⊿゚)ξ「焼きそばが、じゃがバタが、たこ焼きがゴミの様だwww」
(;^ω^)「ちゃん美味しくいただいてるお!それにこの食べ方はブーンのアイデンティティーなんだお!!」
川゚ -゚)ξ゚⊿゚)ξ('A`)「黙 れ ピ ザ w」
このやり取りは食事をするたびしてるような気がする。
ブーンの食事風景をみると、一緒に飲食店には行きたくないとりんご飴をかじりながら強く思った。
( ^ω^)「ハフッ!ハフッ!‥お?」
川゚ -゚)「どうした?」
( ^ω^)「あの占い師の人、今年も居るお。」
ブーンの視線の先には、姿勢がいやに良い占い師が店を開いていた。
紫色の小机の上に「占」と書かれた小さなランプを置き、いかにも怪しげな雰囲気を醸し出している。
ξ゚⊿゚)ξ「あの人って‥時々駅前で占いしてるわよね。あ!祭り限定でタダでやってくれるらしいわよ!」
ツンの言葉に目をこらしてみると、「本日に限り無料」と書かれた紙が机の前に垂らしてあった。
('A`)「へぇ‥面白そうだな。やってもらうか。」
( ^ω^)「お腹いっぱいになったし賛成だお!」
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