4人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもの時間、いつもの道。
でもこれが最後かもしれない。
そう考えたのはいつが最初だったろうか。
視線、視線、視線。
これは絶対に「いつも」だ。
俺が自らド派手な格好してるから。
色が己の心情を表している。
敢えて派手にするのは自分を見て欲しいから。
どこかの神秘主義者の話。
知った事か。
俺は俺の好きにしてる。
それが事実、それで良い。
急に視線が途切れた。
止まって、その方向を見やる。
少女の横顔。
「なぁ、何してる」
ガードレールに座る少女。
何をしてるかなんて、どうでも良い。
ただの興味、話しかけるには内容なぞどうでも良い。
「やぁ。私は座ってるだけだよ、ツカレたから」
しまった、と心が呟いた。
後悔が襲い来る。
とりあえず。
「そうか。隣、失礼するよ」
最初のコメントを投稿しよう!