隠し事は、上手くは行かない。

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「なぁ翔、本気なのだ……??」 『本気です』 うかがうような問いかけにきっぱりと頷いてみせる。 「ほんとーに、本気なのだ??」 『ほんっとーに本気です』 迷子のウサギみたいな頼りなげな瞳にだって、ほだされてあげない。 『いい子にしててあげるから、そんな心配しないでよ』 せめて少しぐらいは里央の不安を軽くしてあげようとしたんだけど。 「最近の翔はちっともいい子じゃないのだ。だから余計に不安なのだ」 あっさりと却下をくらってしまった。 ちょっと前にやらかした、連日の無断外出・無許可お迎えが里央の心証に多大なマイナスを与えているらしい。 こうして里央と一緒にスクールライフをエンジョイできるようになるきっかけだったわけだから、必要経費ってヤツだとは思うけどね。 大丈夫だからと請け負って、里央と一緒に家を出た。 今日からは登下校だけじゃなく、学校の中でも一緒です。 里央は、あんまり乗り気じゃないみたいだけど、ね。  
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