砂時計の砂は落ちる。

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「ねぇきいちゃん」 真琴の呼びかけに巫浄は眉間のシワを深くした。 真琴にそう呼ばれることが、巫浄はたまらなく嫌みたい。 だけど真琴は頓着せずに、じっと千祐を見て言った。 「千祐くん、いけるよね?」 巫浄も視線を千祐に移して、ただ静かに頷いた。 「オレが、どーかしたんすか??」 千祐が不安そうに2人を見上げて。 先生ズは視線で互いに言葉を交わして。 「宮、身体を貸せ」  
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