序章

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西暦2225年。 地球は資源の使い過ぎと、人口の増加に伴い地上では生物は生きられないほどの死の星と化していた。 よって人類は、科学の力を利用して、地下、空、そして宇宙へと避難した。 そして、それぞれの避難区を、地下はグランディア共和国、空はエアリア共和国、宇宙はスペーシア共和国として、三つの国に分けた。 それがだいたい西暦2155年のことだった。 これで人類の未来は安定したと誰もが思った。 しかし、人類の一部は、未だに地上にすむことを夢見ていた。 地上の危機的状況を奪還するために、地球再生プロジェクト、なるものが構想された。 そもそも、地球再生プロジェクト、とは、スペーシアとグランディアの両共和国が最初に提唱したもので、太陽エネルギーと火山エネルギーにより地表を高温にし、地球を原始の状態まで戻す長期的な計画だった。 その時には一時的にスペーシアに、全共和国民が避難することになっていた。 しかし、近年になってスペーシア、グランディア両国は対立関係になり、戦争を始めた。 その板挟みとなったのが、僕らの国、エアリア共和国だった。 .
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