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この時既に俺のあるべきポジションは決まったも同然だった。
SSSクラブ副部長兼生徒会長の親愛なる弟という肩書きを手に入れてしまったのだ。
まったくもって不愉快極まりないことに。
そんなくさくさした思いを抱きつつ、不貞腐れながら目の前の机に彫られた歴代の緒先輩方の暇潰しの賜物を眺めていたら、急に目の前が暗くなった。
「1年5組18番亘深夜副部長!!」
…そこまで言わんでもよろしい!!
「初めまして、1年5組13番千坂真光留(ちさかまひる)と申します!!」
「はぁ…どうも」
長い自己紹介をありがとう。
俺は気の無い返事を返して、さっさと居なくなってくれはしないかと窓の外に目を移した。その時…
がっしぃっ!!
「俺の親友になってくれえぇえっ!!」
………。
「はあぁぁぁあっ!?」
あまりにも唐突すぎて状況が呑み込めない!!
深夜は混乱した!!
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