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我は女になった。
いきなりすぎるだろうが我とて驚いておるのだ。
朝、起きて、いつも通り顔を洗いに洗面台に行くと美少女がいた。
我はその娘に抱きつこうとしたところで、それが鏡だということに気づき、そして写っているのが我だということに気づいた。
とりあえず、胸を揉んだ。生涯体験できなかったであろう体験(胸を揉む)ができて涙を流し、下をパジャマ越しに確認した。そこでようやく我が女になってしまったのだと気づいた。
我は直ぐに母上のいる、リビングに向かった。
「母上! 我の体が女になっておる。これはどういうことだ?」
テレビを見ていた母上は顔だけをこちらに向けた。
少し、眺められたあとに、母上が口を開いた。
「ああ、良くあることよ」
なにっ!? それは真か? なるほど流石母上。なんでも知っておる。ならば対処法も心得ているはず。
「ならば母上! 我はどうすれば男に戻れるのだ?」
「ああ、それはねー。……ない」
「なっ!」
ガーン、だ。ガビーン、だ。ガガビーン、だ。
そんな……。ということは我の母上もまた、男だったのか? 男だったのが女になって父上と結婚したのか?
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