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場所はかわり、とある国にある寂れたホテルの一室。
「ぬふふふふ……」
赤いジャケットを羽織った猿顔の男がにまにまと笑いながら、薄汚れたソファーの周りをウロウロしていた。
「なんだよルパン?さっきから鬱陶しいな」
そのソファーで仰向けに寝ていた男は、顔を隠すように置いていた帽子を右手で押さえ、頭へとかぶり直した。
「んー?聞きたーい?じげ~ん?」
「いや、やっぱり止めとく」
どうせくだらない事だろうと判断した次元は、再び帽子を顔の上に置いて眠りにつこうとした。
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