3人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
最後の夏
俺らは運にも助けられ初のベスト4に進んだ。もう少しで勝てそうだったが、暑さといつもより多い試合数でみんな疲れきっていた。
俺と和巳は頑張っていたが、俺が5ファールで退場してから差が開いていき、結局20点差で負けてしまった。
俺にとっては悔いの残る最後の試合になってしまった。
『裕ちゃん…悔しい…もっと試合で勝ちたい』
和巳は泣いていた。この時には和巳もバスケに魅了されていて、俺と一緒のバスケ馬鹿になっていた。
俺もつられて泣きそうになったが必死にこらえ
『高校で上を目指そう』
と言うのが精一杯であった。
最初のコメントを投稿しよう!