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4月。俺と和巳は秋山高校に入学した。
県立秋山高校。全学年で720人。共学。1学年6ホーム240人。
俺からすればとにかく桁が違う。知らないとこのやつばっか。すべてが新鮮。これから何があるんだろうという期待でいっぱいになっていた。
秋山高校バスケ部。3年7人、2年10人。去年いい記録を残したのは今の2年が頑張ったかららしい。
3年はディフェンスが上手い。その反面オフェンスが苦手でいつも接戦になる。キャプテンの山田サンと副キャプテンの古川サンのGコンビの運動量は県でも通用するぐらいだ。最初から最後までオールマンツーでついても2試合は消化できる。
対象的に2年はオフェンス力がすごい。全員が全員走れる。ラン&ガン、取られたら倍取る。オフェンス意識が強いためディフェンスがざるになっていた。
しかし、その中のCの小野先輩はタイプが違っていた。ディフェンス重視。冷静でバスケをよく知っている人だ。187ありブロックが得意で秋山高校のゴール下をひとりで支えていた。
山田サン、古川サン、小野先輩はスタメンで、あとの2人は戦う相手で変えていた。
学年によって特徴があるが、みんな仲が良く休憩中には笑い声が聞こえ、山田サンを中心によくまとまっていた。
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