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3月某日の孝介からの一方的に言い渡された別れから、幾日か過ぎたが。
まだ私はその事実を受け入れられないままでいた。
相変わらず食欲もなく、眠る事もままならない。
今頃、孝介は何を思いどう過ごしているのだろう。
なんで私じゃダメなの?
散々迷惑かけたから?
我が儘ばかり言ったから?
そのままの私でいいからってずっと言ってたのに!!
やりきれない気持ちが渦を巻いて私の回りにまとわりつく。
やがで絶望という名の感情は孝介と私から孝介を奪っていった見知らぬ女と、散々小バカにしてくれた美雨への怒りへと変化した。
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