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そんな私に意に反して「もう諦めて」と皆が口を揃えた。
でもどうしても、出来なかった。
忘れなきゃと意識すればするほどに想いは強くなっていくばかり。
仕事では更に酒を浴びて、毎晩吐いた。
誰かに助けて貰いたくて、手当たり次第に電話をかけては泣き言を言い、友達にも迷惑を掛けまくっていた。
でも、周りのみんなは迷惑だとは一言も言わずに長い時間慰めてくれてもいた。
何故かと聞いたら「それは今までの海里の周りとの付き合い方が今の私たちと同じだったから」と言ってくれた。
周りは自分を写す鏡だと聞いたことがある。
そして、自分のした事は時にはそのまま、時には形を変えて自分へと返ってくる。
だったら、今の辛い状況は私が今まで捨ててきた男の仕返しなのか…
妙に納得してしまった(笑)
リアでもモバでも打たれ弱い私を皆は温かく包んでくれた。
勿論、例外もいた。
弱っている所につけこんで、うまく私を丸め込もうとするヤツ。
癒されるどころかイラついた。
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