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「羽矢、羽矢兄!」 『どうだった?その調子じゃ、』 「うん、合格!」 『おめでとう、珀』 「…ありがとう」 『じゃあ、早速荷物まとめないと。』 「あ、うん」 『明日、迎えに行くよ。それまでに準備できる?』 「え、でも早くない?」 入学式までにはまだ数週間はある。 『荷物は学園に送って、珀は僕のトコにおいで。学校にはまだ行かなくていいからさ』 「っ、うん!」 『ほら、お祝いしないとね?僕も今から準備するから』 「わかった…じゃ、明日ね」 『10時ぐらいに迎えに行くからね』 …どうしよう、すごく、嬉しい…! 受かったことよりも、嬉しい! あ、早く荷物まとめないと! …羽矢兄と、過ごせるなんて… 何年ぶり? 羽矢兄が高校入ってからだから…四年? うわぁ… 頬が緩む。
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