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昨日の夜はなかなか眠れなかった。 …俺は、小学生か、っての。 「母さん、ただいま」 「あらあら!羽矢!お帰りなさい!もぅ、早く言ってくれてたらご馳走作ったのに!」 「いいよ、今日は。珀を迎えにきただけだからさ」 「…珀を?」 「うん。手続きとか僕がやっておくからね」 「あらそう?ありがとうね、羽矢。」 母さんは羽矢兄にだけ優しい。 …昔は、俺にも優しかったんだけどな。
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