秘密の恋  紅蓮夢

4/12

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
昌浩と淳子は皆に挨拶を済ませ、朝餉を食し、昌浩は陰陽寮へ向かった。 淳子はおじぃ様と楽しく話していたら、母の露樹が入って来た。   「義父上 露樹です。」   「入りなさい」   「あら、淳子ここに居たの?昌浩が忘れ物をしたの、届けてあげて?」   「わかったわ!おじぃさま帰って来たらまたお話しましょう?」   「あぁ良いよ!護衛に六合と太裳を付けて行きなさい。大事な淳子に何かあったら大変じゃからなぁ…ぅぅ‥」   「(ぇ?ただ陰陽寮に行くだけなのに、嘘泣き!?)おじぃさま、大丈夫です!六合と太裳が護衛なのですから!」   「六合・太裳」 晴明に呼ばれ、姿を見せた2人に晴明は爺馬鹿ぶりを発揮した。   六「……何だ」 太 「晴明様お呼びでしょうか?」   「ちと淳子と陰陽寮まで使いに行ってくれんかのぉ?」   「…わかった」 「わかりました」 「初めましての陰陽寮じゃ、儂の大切な可愛い淳子に、変な虫が付かぬようしっかり見張れ」 2人「……汗」 「2人とも良いな?」   「…行ってくる」 「わかりました 行ってまいります」   その頃、こんな会話がされているとは、全く知らず淳子は、初めましての外出&陰陽寮に行ける事で、ワクワクしていた。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加