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昌浩と淳子は皆に挨拶を済ませ、朝餉を食し、昌浩は陰陽寮へ向かった。
淳子はおじぃ様と楽しく話していたら、母の露樹が入って来た。
「義父上 露樹です。」
「入りなさい」
「あら、淳子ここに居たの?昌浩が忘れ物をしたの、届けてあげて?」
「わかったわ!おじぃさま帰って来たらまたお話しましょう?」
「あぁ良いよ!護衛に六合と太裳を付けて行きなさい。大事な淳子に何かあったら大変じゃからなぁ…ぅぅ‥」
「(ぇ?ただ陰陽寮に行くだけなのに、嘘泣き!?)おじぃさま、大丈夫です!六合と太裳が護衛なのですから!」
「六合・太裳」
晴明に呼ばれ、姿を見せた2人に晴明は爺馬鹿ぶりを発揮した。
六「……何だ」
太 「晴明様お呼びでしょうか?」
「ちと淳子と陰陽寮まで使いに行ってくれんかのぉ?」
「…わかった」
「わかりました」
「初めましての陰陽寮じゃ、儂の大切な可愛い淳子に、変な虫が付かぬようしっかり見張れ」
2人「……汗」
「2人とも良いな?」
「…行ってくる」
「わかりました 行ってまいります」
その頃、こんな会話がされているとは、全く知らず淳子は、初めましての外出&陰陽寮に行ける事で、ワクワクしていた。
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