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「…そろそろ、寝るか?」
そう言ってヒョンの舌は僕から離れていく。
あぁ、まただ。
そうなんです。
もう僕達は恋人になって1ヶ月もたってるのに、僕達はいつもここでストップするというか、ヒョンがやめてしまうんです。
普段あんなにみんなの前でもハグしたり、キスしたり、痕つけたりしてくるくせに…
しかも期待したぶん中途半端に火照った体を持て余すのが少し、辛いんです。(ほら、僕ちょうど盛んなお年頃だからさ)
そこが少し、
ほんの少し、不満なんです。
でもワガママ言ってヒョンに迷惑かけたくないから、僕はいつも
「うん…」
って言って、
少し眠いフリをするんだ。
それでヒョンが腕枕をしてくれて、僕はヒョンの胸にすり寄って眠る。
その時もヒョンの熱と匂いを直に感じて、また中途半端に火照った体が疼く。
でもなんとかそれを我慢して、優しく頭を撫でてくれるヒョンの手に甘えて目を閉じて、眠りがくるのをじっと待つ。
それでいつの間にか眠ってて、朝がきて、また毎日の繰り返し。
恥ずかしい話なんだけど、たまにどうしても耐えきれなくなって、夜中トイレで1人で抜いたりする。
それで部屋に戻って、眠るヒョンの綺麗な顔を見て、明日は、明日は、って思いながらヒョンの腕の中に戻るんだ。
こんな生活、
いつまで続くんだろうね。
手を中途半端にしか、出してくれない。
これが僕のヒョンに対するほんの少しの不満です。
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