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「をい岡崎・・・・・・いや、“イケメンクソ野郎”!」
俺は車外に飛び出し、フライパンを握り締めて岡崎の元へと近づく。
「なんですか柳原サン、怖い顔して・・・・・・岩瀬のような“ゴミ”を混ぜてしまったことは心から謝らせていただきますよ」
言葉とは裏腹に、不敵な笑顔を崩そうとしない、岡崎。
「ふざけるな! 人ひとり捕まえて“ゴミ”とか・・・・・・お前がそう言う風にしたんだろ! 自分の欲望のためだけに、人間壊してんじゃねぇよ!!」
俺は力の限り怒鳴りつける。
しかし岡崎は、
「で、どうするというのですか?」
そう言って涼しい顔を崩さない。
「どう・・・・・・って、こうするまでよ!!」
瞬間。
俺は岡崎に向かって踏み込み、そして、フライパンを一閃させる。
――しかし。
フライパンは寸前であっさりかわされ、岡崎に右腕をつかまれる。
「おやおや柳原サン・・・・・・暴力はいけませんねぇ」
だまれ岡崎。
貴様には言われたくない。
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