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すると岡崎は、俺の右腕を可動方向とは逆にひねりながら、
「まったく、暴力に頼るなんて愚か者のすることですよ・・・・・・ココが足りてないんじゃないですか?」
と言って、自分のこめかみの辺りを軽くつつく。
くそ。
アタマが足りない、とでも言いたいのか?
その、刹那。
「・・・・・・うがぁぁぁ!!」
岡崎が、俺の腕を思いっきり捻り上げる。
くそ。
折るなら折りやがれイケメンクソ野郎!
・・・・・・だが。
次の瞬間、俺の右腕は何故か解き放たれた。
「・・・・・・止めときましょう。貴方の腕ごときで犯罪人になるのはゴメンですから」
をい岡崎。
女の子を“奴隷”にするのは犯罪じゃないのかい?
しかし岡崎は例によって、俺の心の中の突っ込みを無視するように不敵な笑みを浮かべると、取り巻きA・Bを呼びよせ、
「柳原サンは貴方がたに任せますよ・・・・・・大丈夫、事後のことは私の父がきちんと処理してくれますよ」
と言って、自分はその場から立ち去ろうとする。
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