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俺の右腕に振動が走り、金属のぶつかる不快な音がこだまする。
取り巻きB――鴻野の鉄パイプを、俺はフライパンで何とか防ぐ。
「ふふ、やるじゃないか柳原サンよ・・・・・・だが、俺らもアンタを生きて返すわけには行かないんでなぁ!」
取り巻きBはそう叫びつつ、今度は鉄パイプを槍のように突き出す。
うわったった!
・・・・・・てゆうか。
これなんていう「世紀末救世主伝説」!?
俺は秘坑も突けなければ、胸になんかの星座の傷があるわけでもないぞ!?
俺が間一髪、Bの鉄パイプ槍術をかわすや否や、
「俺は元球児でな・・・・・・バットコントロールはY梨一と言われ、G軍のスカウトも来た事があるんだぜ・・・・・・ま、マネ犯したせいで退部になったけどな」
取り巻きA――福王が、さらりととんでもない過去を暴露しながら、金属バットを一閃させる。
・・・・・・!!
「ぐぼッ!!」
俺のどてっぱらに、金属バットがクリーンヒット。
つーか、マネ犯しといて退部止まりで済むって・・・・・・!?
悶絶する俺に、Aが不敵な笑みを浮かべ、自慢げに言う。
「一時は退部どころか、退学の危機にあった俺を救ってくれたのが岡崎の兄いヨ・・・・・・だから俺は、兄いのためなら殺しも辞さぬ!」
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