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まったく。
絵に描いたようなDQNだなコイツら。
俺は腹の痛みを怒りで紛らわせつつ、再びフライパンを構える。
「ほう・・・・・・まだやるか、来い!」
AとBが、不敵な笑みでそれぞれの得物を構えなおす。
・・・・・・!!
不意に、スーパースポーツ特有のなんとも言えぬ排気音が響き渡ると、岡崎のGT-Rが学院の駐車場を飛び出し、K府駅方面へ走り去るのが見えた。
くそっ!
コイツらと遊んでいる暇なんてないのに!
俺はあたりを見回し、何とかこの場を脱出できないか考える。
愛車・『金魚鉢』には、槙原を筆頭にした“奴隷”たちがまだ残っている。
――仕方ない。『金魚鉢』を放棄してこの場を脱出し、S折駅前でタクシーを拾って病院へ向かうか――
俺がそう考え、駐車場出口へ駆け出した、その時。
「あら柳原サン? アタシ達と遊ばないでいっちゃうの?」
槙原が、いつの間にか井端、加茂川を引きつれ、駐車場出口方面に回りこんでいた。
「ふふ、岩瀬が――ゴミが戦闘不能になったからって、こっちにはまだ井端と加茂川、そして――このヒロミ様が残っているのよ!!」
……マジ?
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