Epilogue――カスやんの彼方に

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すると取り巻きAが、バットを撫でながら、 「へへ、柳原サンよ・・・・・・二者択一だな。 こっちで俺らに殺られるか、あっちでヒロミちゃんたちにヤられるか・・・・・・」 と言って、下卑た笑みを浮かべる。 殺られる or ヤられる ってwww うまいこと言ったつもりか? 「ふん、どっちもゴメンだね」 俺はそう言うや否や、愛車・『金魚鉢』へと走り出す。 車内にはまだ泣いている岩瀬が残っているが、構うものか。 あの様子じゃもはや俺にどうこう出来ないだろう。 俺は追いすがるA、B、そして槙原ら女の子たちをどうにか振り切り、『金魚鉢』のドアを跳ね上げ車内に滑り込む。 そしてドアを閉め、エンジンキーを差し込んだところ・・・・・・ ・・・・・・!! 唇に、柔らかく面妖な感触。 そして視界には・・・・・・ ・・・・・・俺の唇を貪る、チア装束の美少女が。 「・・・・・・ひ、ひふぁふぇ、ふぉふぁふぇ(い、岩瀬!? お前)・・・・・・」 ・・・・・・“死んだフリ”してやがったのか!?
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