Epilogue――カスやんの彼方に

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岩瀬は外の連中に饒舌にしゃべりながら、決して“ひんぬー”とはいえない胸をこちらに押し付けてくる。 たしかに、サユリちゃんと比較するのは悲惨だが・・・・・・ ・・・・・・これが“ひんぬー”だっていうなら、カスやんはいったい何なんだ?  板かwww 俺がそんな馬鹿なことを考えていると、槙原が 「ふん、そこまで言うならやってみなさいよ・・・・・・そのかわり、失敗したら特浴に叩き売るわよ!」 と言ってそっぽを向く。 その側では先ほど早(ryを暴露された取り巻きAが未だショックから立ち直れず、Bが必死でなだめている。 ちなみに。 特浴とは特殊浴場の略で、K府駅南口のさらに南に点在する。 どこがどう特殊なのかは・・・・・・知らんwww すると岩瀬は 「えー特浴はやだなぁ~、柳原さぁ~ん、アタシを助けると思って、ね」 などとキャラを激変させながら俺に擦り寄り、そして、耳元でこう囁く。 「・・・・・・今です。アタシがサイドを下ろしますから、エンジンを掛けて即、発進させてください」 俺はコクリとうなずくと、そ知らぬ顔でエンジンキーを捻り、 ・・・・・・!! エンジンが掛かるや否や、すぐにセレクターをDレンジに叩き込み、アクセルを一杯に踏み込む。
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